マーケットプレイスでNFTを売買しようと思ったら、絶対に必要となるガス代や手数料。
ガス代って聞いたことあるけど、よくわからないまま支払っている方も多いのではないでしょうか。
本記事ではNFTの売買に関するガス代や手数料について、かかる費用やタイミングについて徹底解説していきます。
またガス代を安くしてNFT取引をする方法についても解説していきます。
今回紹介するガス代や手数料は、2023年6月現在の価格となっています。
今後の仮想通貨の価格上昇や取引量の増加により、本記事で紹介する価格と異なる場合があるのでご注意ください。
NFT売買時にかかる費用のガス代とは?
NFTに関する情報を見ていると、「ガス代」という単語をよく目にしますよね。
ここでは、そのガス代について詳しく説明していきます。
ガス代とは、ブロックチェーン上で取引を行う際の「使用手数料」のこと
例えば、OpenSeaでNFTを売買する際には、OpenSea(ブロックチェーン)を利用する手数料が取られるということです。
このガス代は日々変動しており、また1日の中でも時間帯によって変化します。
さらに、そのブロックチェーンの利用者や仮想通貨の価格によってもガス代は変動します。
NFTの取引は必ずブロックチェーン上で行うため、ガス代から逃れられません。。
そのため、このあと説明するガス代を安くする方法を使って、できる限り高いガス代を支払わないようにしましょう
NFTを購入するときのガス代・手数料
OpenSeaでNFTを購入時にかかるガス代・手数料は、およそ3,000円です。
その内訳として、主に以下の3つがあります。
- 仮想通貨取引所からメタマスクへの送金したときの手数料
- ETHをWETHに交換したときガス代
- NFTを購入したときのガス代
これに追加してNFTの購入代金もかかるので、ご注意ください。
それぞれわかりやすく説明していきます。
NFT購入時のガス代や手数料は、以下の記事を参考にしています。
(NINJA X HEROの購入記事リンク)
仮想通貨取引所からメタマスクへの送金したときの手数料
OpenSeaでNFTを購入するには、購入代金を仮想通貨ウォレットであるメタマスクに送金する必要があります。
今回はOpenSeaでよく利用されるイーサリアム(ETH)について、コインチェックから送金した場合の説明をしていきます。
現在、コインチェックからメタマスクへイーサリアムの送金する際の手数料は「0.005ETH」となっています。
つまり、イーサリアムを1度送金するごとに1,500円もかかります。
今後、NFTを何度も取引する予定があるのなら、まとめて送金しておくのがオススメです。
ETHをWETHに交換したときのガス代
OpenSeaでNFTを購入する際に、ETHではなく「WETH」を使用しなければならない場合があります。
WETHとは、イーサリアム基盤に発行された仮想通貨が準拠するERC-20の規格を持っている銘柄のこと
OpenSeaでWETHを使用するのは、以下の2つの購入方法です。
- オークション
- オファー
そのため、まずはETHをWETHに交換する必要がありますが、同じ価値(1ETH=1WETH)で交換可能です。
この交換はOpenSea内ででき、2023年6月現在のガス代はおよそ200円です。
NFTを購入したときのガス代
最後にNFTを購入するときにかかるガス代で、NINJA X HEROを購入した際のガス代はおよそ1,000円でした。
最終的にイーサリアムの送金してNFTを購入するとき、WETHに変換したとしても手数料は3,000円ほどです。
そのため、メタマスクに送金するイーサリアムは「NFTの購入代金+3,000円」を目安にすべきでしょう。
NFTを売却するときのガス代・手数料
OpenSeaではNFTを購入するときだけでなく、売却するときにもガス代・手数料がかかります。
OpenSeaでNFTを固定価格で売却したときにかかる費用は、600円+販売手数料(販売価格×2.5%)です。
その内訳として、主に以下の5つがあります。
- NFTを出品したときのガス代(初回は除く)
- NFTを売却したときの手数料(販売手数料)
- 購入オファーを受けたときのガス代
- 販売をキャンセルしたときのガス代
- 転送・プレゼントしたときのガス代
NFTを出品したときのガス代(初回は除く)
2022年6月よりOpenSeaでは、初めてNFTを出品する際のガス代が無料となりました。
しかし、これは初回の出品時のみとなっています。
実際にNINJA X HEROを固定価格で販売したときのガス代は、およそ300円でした。
NFTを売却したときの手数料(販売手数料)
OpenSeaでは、出品したNFTが売れた場合に「販売手数料」がかかります。
この手数料はOpenSeaに支払う手数料で一律2.5%と設定されています。
ちなみに販売手数料はNFTの売却代金から差し引かれるので、あらかじめメタマスクに手数料を準備しておく必要はありません。
購入オファーを受けたときのガス代
販売方法が「オファー」である場合、そのオファーを承認したときにガス代がかかります。
オファーとは、期間内に提示された購入価格からオーナーが売却したい人を選ぶ販売方法
NFTを売却するときには、オファー価格からガス代を差し引いた価格が納得いくのかを考えましょう。
オファー価格が安すぎると、ガス代と相殺される可能性があるので注意ください。
販売をキャンセルしたときのガス代
NFTを出品したけど、やっぱり出品をキャンセルしたいと思った場合も、ガス代がかかります。
NINJA X HEROの販売をキャンセルしたときのガス代は、およそ300円でした。
また販売価格を変更したい場合のガス代は、以下のようになっています。
- 販売価格を値下げする:無料
- 販売価格を値上げする:一度出品をキャンセルして、再度出品しなおす
値上げする場合は、キャンセルと再出品のそれぞれのタイミングでガス代を支払う必要があります。
そのため、出品する際には最初の出品価格が非常に重要です。
転送・プレゼントしたときのガス代
マーケットプレイスを通さずにNFTを取引した場合には転送したり、また保有しているNFTをプレゼントする場合にもガス代がかかります。
NINJA X HEROのプレゼントしたときのガス代は、およそ700円でした。
NFTをプレゼントするのは喜ばれますが、ご自身の負担が大きくなるので注意して下さい。
NFT売買のガス代が安い時間帯はいつ?安くする方法も紹介
ここからはNFTを取引する際にガス代を安くする方法を紹介していきます。
ガスを安くする方法は、主に以下の2つがあります。
- 取引量が少ない時間帯で売買を行う
- メタマスクの取引スピードを低速にする
それぞれわかりやすく説明していきます。
ガス代が安い時間帯に取引する
まずは取引量が少ないタイミングで取引を行うことです。
取引量が少ないということは、ネットワーク上が混雑していないためガス代が安くなります。
イーサリアムのガス代の変動は、「Ethereum Gas Price Chart」で確認してください。
この図からわかるように、深夜帯での取引を避けることでガス代を安くできるでしょう。
メタマスクの取引スピードを低速にする
ガス代はメタマスクの取引スピードを遅くすることで抑えられます。
取引のタイミングでガス代の見積もりが表示されます。
このとき、ガス代が高いと感じたら「市場」をタップしましょう。
ガス代のオプションが表示されるので、「低」を選んでください。
「市場から低」に変更すると取引スピードは落ちますが、ガス代が100円ほど安くなります。
急ぎの取引ではない場合、取引スピードを遅くするのをオススメです。
まとめ:NFTの売買費用(ガス代・手数料)を解説
OpenSeaで購入する場合には、NFTの購入代金+3000円ほどの金額を支払う可能性があります。
最後にもう一度、ガス代を安くする方法をおさらいしましょう。
- 取引量が少ない時間帯で売買を行う
- メタマスクの取引スピードを低速にする
基本的に手数料(送金や販売)は固定で取られますが、ガス代はやり方次第で抑えることが可能です。
そのため、NFTを売買するときは面倒と思わず、ガス代をできるだけ安くして取引をしてください。
無駄なお金は払わないほうが良いので、本記事で解説した方法でガス代を抑えてNFT売買をしましょう。